命の教育

 あなたは愛する人を救えますか?

心肺蘇生法ってなんでしょう 全部完璧に手順どおりにできなければならないのでしょうか
そうではないと思います 大丈夫? 大丈夫?誰か〜〜誰か〜〜と大声をあげて
助けを呼ぶ 周りの人も救急車を呼ぶ それだけでもいいのではないでしょうか
ある文献からの抜粋です
「心肺蘇生法の普及啓発活動を行ったこの15年間 何と戦っているか それは 日本における
心肺蘇生の普及を妨げている要因です 他人との関わりをさけようという日本人
命は自ら救うものではなく 救急車を呼べばいい だれもが心肺蘇生を知らないという安心感
一番 抜けているのは命の危険をかんじないということです」
まったく同感ですし さくらもそうでした
しかし すこしづつ 除細動器や 蘇生法を学んでいくうちに命の大切さをもっと子供たちに
教育の現場で行わなければいけないのではないのかと思うようになりました
教育の場だけではなく 親が子に伝えていくもっとも大切なことではないでしょうか
そばで倒れている人の命を救うということは すなわち自分の命をも大切に
思うようになることではないでしょうか
今 新聞で毎日のように命が簡単に失われています 一度失った命は
2度と戻らないということを体で覚えるということは
いじめや虐待もすくなくなるのではないでしょうか
そして
他人の命を守ることが自分の命も守られてるということですよね


 その命は一人では守れないということです
さくらが一人で除細動器 除細動器と叫んでみても限界があります
これは 「お互いの命を守る社会づくり」という社会の共通理念のために警察 病院 救急隊
住民 学校 行政が一体となって 一つの命が守られるのです

「たら れば」の話になってしまいますが もしも 沙織の場合 倒れたその場での心肺蘇生法が
なされていたら・・・ もしも その場にきた救急車に除細動器があったなら・・・
そして もしも その場に除細動器が設置され 先生がそれを使えていたら
そういう環境にあったなら・・・今もきっと元気な沙織がいたでしょう
あなたの大切な人は大丈夫でしょうか
そして あなたが倒れた時 どうでしょう
「お互いの命を守る社会づくり」に一人でも多くの人の関心が向かいますように
切に 切に願います  

参考文献 講演録 あなたは愛する人を救えますか?
河村剛史先生

大阪ライフサポート協会とは心肺蘇生法の普及・啓発活動を通じて、
心臓突然死患者をはじめとした救急処置を必要とする傷病者の救命率、
さらには救命後の生活の質(quality of life)を向上させる ことを目的 にを設立しました特定非営利団体です

BLS教育

BLS(Basic Life Support)は一次救命処置と和訳され、
日常生活で突発する緊急事態(健康危機)に際して市民が即座に判断し、
とるべき行動をまとめたプログラムです。
目の前で人が倒れたときに、適切に対処することは容易ではありません。
BLSは成人よりも学童や生徒の時期からの反復教育が有効と言われ、
多くの先進諸国では学校や地域社会でBLSが教えられています。
この反復講習を通じて、単に健康危機に対する対処の技術を教えるのみならず、
積極性、実践を通じて生命の尊厳、市民の義務などを一貫教育の中に根付かせることを目的としています
平成14年度より慶應義塾一貫教育校においてBLS教育を実施するプログラムがスタートしました

慶應義塾BLS (Basic Life Support)教育

このような教育が小 中 高校と各学校で行われていくことがとても必要だと思います
「命の大切さ」を黒板の上 教科書の上だけでなく 実際倒れた時 人はどうなるのか
血があふれ出た時はどうなるのか 隣の人 もしくは大切な人がそうなった時
現在 適切な処置や判断ができるとはいえないと思います
若年層の犯罪が増える状況で 子供たちに今 一番必要なものはなにか
子供を愛せない大人たちに一番必要なものはなにか
かけがえのない命について
みんなで考えていく必要があるのではないでしょうか

命の尊さ講座

 東京消防庁では、平成14年7月から東京都が推進する「心の東京革命」に併せて、
「命の尊さ講座(中高生に命の尊さを伝えるメッセージの発信)」事業を実施しています。
救急救命士等の消防職員が、職務を通じて得た人命救助等の貴重な経験を授業を通じて生徒に伝えることにより、
1 「命の尊さ」「助け合う気持ちの大切さ」「社会でのルール」などの理解を得ること。
2 応急手当技術の習得により、次代を担う青少年の健全な心身の成長助成と効果的なバイスタンダーの育成を図ること。
を目的としているそうです
対象は 中学生および高校生だそうです

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/life_honorable.htm

救命は医者でなくてもできることを知ることです
それが 大切な家族 大切な友達を守る第一歩です
このような講座がたくさん行われるようにお願いします

 

戻る