除細動器AED
Automated External Defibrillator

身近な場所に配置 普及を切望

目の前で突然 人が倒れたとする 意識がない 呼吸をしてない 脈がない
こんな時 周囲にいる人たちにできることは 気道確保 人工呼吸 心臓マッサージ
といった心肺蘇生法を施しながら救急車の到着を待つことです
しかし 医師が患者と接触するまでに平均12.7分かかるといわれ 3分で脳死状態
となる心室細動の場合 1分以内に除細動を行うと 約9割の方が社会復帰でき
3分以内に行うと約7割以上の方が社会復帰ができます
国内では 毎日100人近くの人が心臓疾患による突然死で亡くなっているといわれ
AEDの普及率が たとえば消火器並みに高くなれば 多くの人の命を
不測の事態から守れることができます

心臓性突然死を防ぐ「自動体外式除細動器」


心室細動の詳しい原因は不明だが 電気ショックを与えることによって 
心室筋の電気信号を整え 心臓機能を回復させることが出来ます
2003年の4月からは医師の指示がなくても救急救命士が使用可能
除細動器自体も使いやすさが大きく変わってきました

従来は 医師が心電図の波形を見て電気ショックをかけていた
その解析作業を機械が自動的におこなうのがAEDで 小型で安全性の高い機器が
開発されています。 AEDは 患者の体に2つの粘着性電極をセットして 
音声ガイダンスに従ってボタンを押すだけで機械が自動的に波形を解析し
電気ショックを与えてくれるタイミングを指示してくれるので 
講習さえ受ければ 全くの素人でも 簡単に操作でき 
専門知識がなくても人の命を救える機械です

除細動器は、心房細動を止められる最低の有効エネルギーが出力されるようセットされています。
エネルギーや電流が低すぎると、除細動しても不整脈を止めることができません。
逆にエネルギーや電流が高すぎると心筋障害を起こします。
AEDは電流の出し方により2種類に大別でき、一つは単相性、そしてもう一つは二相性とがあります。
単相性は一方向に電流を流すもので、二相性は、一定時間プラスの電流を流し、次に逆方向(マイナス方向)に電流を流す。
二相性のAEDは心筋障害を起こさないような電流で除細動が出来る。
当然、二相性除細動器は単相性除細動器よりも価格は高くなります。
またモニターの有無によっても価格が変化します。心筋障害などを考えると、やはり二相性除細動器の購入がお勧めだそうです。


AEDの使用方法

@AEDの電源を入れる。
A電極パッドを傷病者の胸部に心臓を挟み込むように装着する。
※電極パッドには、次の貼り付け位置が絵で表示してある。
 

B AEDから発せられる音声指示に従って操作を行う。
C AEDが自動解析をしている間、誰も傷病者に触れないように注意を喚起する。
D AEDが除細動適応の音声指示を行った場合には、
通電ボタンを押す。この際も、誰も傷病者に触れないように注意を喚起し、安全確認を行う。
その後もAEDからの音声指示に従って行動する。

※ アメリカにおける実際のPADシステムについては下記URL(ロサンゼルス消防局HP)のデモンストレーション画像をご覧になって下さい

http://www3.medical.philips.com/resources/hsg/video/en-us/product_home/product/Resuscitation/FR2demo.html

現在の日本において、AEDを市民が使用することはできません。
「医師法」により,現在使用を認可されているのは,
医師と国際線をフライト中の航空機に従事する「客室乗務員」
「救急救命士資格」を持つ救急隊員のみです(2003.4において)

心停止時の電気ショック救命、一般の人も 厚労省通知へ
2004.7.1

「自動体外式除細動器(AED)」の一般の人の使用について
検討していた厚生労働省は27日、講習を受けなくても可能とする方針を固めた!
6月中にも関係省庁や都道府県に通知し、不特定多数が利用する施設へのAED設置を促すそうです。

 これまでAEDの使用は医師や救急救命士、航空機の客室乗務員など一部の人に限られていました。
だが、AEDは心停止していない場合は働かず、扱いも簡単なことから、
一般の人も使用できるようにする条件を専門家の検討会で議論していた。 
条件として、(1)医師の対応が困難(2)患者の呼吸、意識がない
(3)使用者が講習を受けている(4)厚労省の承認を受けたAEDを用いる、
を検討していたが、講習は消防職員ら、AEDを繰り返し使う可能性が高い人を主な対象とし、一般の人には義務づけない。
ただし、講習の内容はAEDの取り扱い方法などを盛り込んだ3時間程度を予定し、一般の人も受講した方がより安心して使えるとした。

 設置場所としては、日本循環器学会が02年12月に、
航空機や客船のほか、空港、駅、学校、競技場、デパートなど、多数が集まる場所などを提言している。

 厚労省によると、03年には心疾患で16万3000人が死亡し、増加傾向にある。
病院外で患者が倒れてから救急隊員が到着するまでに平均6.3分かかっており、
東京都済生会中央病院の三田村秀雄副院長(心臓病先進治療学)は
「3分以内にAEDで処置すれば、4人に3人を救える可能性がある」としている。

(05/28 00:08)
朝日新聞より抜粋

いよいよです しかし これからが重要だと思います 優れたものを扱う人によって
今度は命が左右されるのです 救急車が到着できる6分という時間をできるだけ つなげて行かなければなりません
優れた器械があっても それを扱う人の心が真価を問われるかもしれません
ワシントンのダレス空港では モービル・ラウンジの中や免税店が並ぶターミナルビル
などに火災報知器や自動販売機のように何気なくおいてあって
無論  ドクターはいなく 最近 子供がこれを使って親を助けたという話があるそうです
アメリカでは除細動器によって子供が親を助け 日本では 救急車が出動しても
病院に着くまでに患者さんがなくなっていくことが多く 
 大切な命がみすみす消えていっています

 


HIGEさんのHPです。詳しいAEDのことが載ってます。


お互いの命を守る社会を目指して 
AED普及を目的としたHPです

ここで除細動器AEDの設置情報を募集しています
あなたの街のどこかで見かけられたら教えていただけませんか?
小さな波を大きな波となるようにご協力お願いします

http://www.aedjapan.com/postmail1/postmail.html

に書き込みをおねがいします

 


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