心室細動

心肺蘇生法国際ガイドライン(G2005)の紹介

 

1.“AED First”から“AED Fast”
  G2000では心停止後5分以内であれば“AED Fisrt”(まずAED)で、心肺蘇生法を行わずにAEDによる除細動が最優先でした。
  G2005では、まず心肺蘇生法を行い、できるだけ早くAEDによる除細動(“AED Fast”(迅速なAED)を行う手順に変更しました。

2.連続心臓マッサージの重要性
  心室細動により循環停止状態では、心臓マッサージを行わないと脳虚血、心筋虚血が急速に進行します。
人工呼吸に手間取る人、直接口対口人工呼吸に抵抗がある人は、心臓マッサージだけ十分に効果かあります。

3.ヘルスケア・プロバイダーには、フェイスマスク、バッグバルブマスクの訓練が必要となります。
  AED付属品にフェイスマスク、バッグバルブマスクを備え付け、AEDによる除細動後の人工呼吸に使用します。
  この際の心臓圧迫:人工呼吸の比率は30:2に変更になりました。

河村循環器病クリニックHP参照 

 

 

3分で脳死 急激な運動「危険」

突然意識不明 そのとき心臓は

意識不明型の心臓の様子をシミュレーションしてみると、
電気刺激が渦巻きのように心臓の中を走ることがわかりました。
「心室細動」と呼ばれる現象が起こっているのです。
さらに、その時の血流をシミュレーションして見ると、
血流が完全にストップしていることが分かりました。
心室細動が起こると、数分で死に至ると研究者はいいます。

心室細動とは

心臓の動きが不規則になる不整脈。不整脈の中でも致死性の高い不整脈
心室筋がばらばらに収縮 弛緩し 心室全体は収縮しない状態で血液を送り
出すポンプ作用はなくなり 6秒で失神 3分で脳死状態になります これが
数分間続くと 心臓から全身に血液が押し出されて循環しないので死に至ります

原因

心室細動が原因と考えられる突然死のうち 通常の健康診断では何も異常が
なかった人が9割を占めます しかし 解剖などからそのうち8割に基礎疾患が認め
られ その8割は冠動脈が詰まる心筋梗塞や 肥大型心筋症 拡張型心筋症など
で起こり 心室筋肉の一部が脂肪組織に変化する不整脈源性右室異形成という病気
でも おこります また 心臓に見かけ上異常がないのに突然心室細動を起こすことが
あり これを特発性心室細動とよんでいます

また スポーツにおける急激な運動もその要因になりやすく寝不足 ストレスを
   抱えた状態では 激しい運動は危険だといわれています
危険なのは 急に激しい運動をすることによって心臓に過重な負担がかかることです
子供達のスポーツの朝練も危険とした上で 準備運動を十分にやってから
してほしいものです

突然死はどんな状況で起こるのか


予防医学の専門家・川村孝氏(京都大学保健管理センター長)らが、愛知県内の勤労者男女約20万人を対象に、
1989年から7年間にわたって調査した中に、突然死した264人のデータです


● 40代、50代が最も多い
● 女性より男性のほうが約2倍の確率で起こる
● 月別にみると4月が多い(平均的な月に比べて1.62倍)
● ウィークデーに比べて日曜日は1.9倍、土曜日が1.36倍と、週末に起こるケースが多い
● 深夜から未明にかけて起こることが多く、午前0時から3時は、午前9時から12時の1.71倍の確率
● 死因は、心臓血管系が半数以上。原因がわかっているものでは、急性心筋梗塞が最も多いが、8割方が原因不明で、心不全である
(正確に言えば、心不全は死因ではなく、心臓が機能しなくなって停止したということ)
● 勤務中に突然死する確率は2割弱、勤務外が8割強。その内訳は、睡眠中が20%、入浴中が5%、用便中が5%と、自宅で倒れる確率が多い

というデータがあります が 娘はこのデーターの中にあてはまるものは
一つありませんでした それでも 突然死はおこったのです


治療法

心室細動が起こった場合 自然に回復することは極めてまれで 唯一の治療手段は
「除細動器AED」により 体外から電気ショックを与え 心臓の不規則なリズムを整え
心拍を正常に戻すことである 3分以内にこのような適切な処置が施されない場合
蘇生は困難になります 

 


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